街の外壁塗装やさん取手店
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稲敷市で行った屋根塗装現場です。新築時の資料で屋根にアスベスト含有のスレート屋根材が使われていたことがわかりました。
アスベストというのは石綿と呼ばれる繊維質の鉱石になります。アスベストは屋根材の強度をあげ、断熱効果もあると70年代に塗装や屋根材として使用されてきました。しかし、後年劣化したアスベスト片を吸い込むことにより肺気腫を起こすなど健康被害の原因になっていることがわかってきました。現在ではアスベスト含有の建築材は使用禁止となっています。アスベスト含有のスレート屋根材は非常に強度が高く、数多くの家に使われている可能性があります。アスベスト含有塗料の吹付け工事と違い、スレート屋根材は非常に強度があり割れての飛散の心配はありませんが、工事の際には注意が必要です。
今回のコラムではアスベスト含有スレート屋根の補修工事についてご紹介していきます。
まずは葺き替え工事です。既存のアスベスト含有のスレート屋根を撤去し、新たに葺き替える方法です。
メリットはなんと言ってもアスベストが完全に撤去され、石綿の健康被害に怯えずにすむことです。しかし、葺き替え工事になるので非常に費用がかかり、工期も長くなってしまいます。また、撤去の際にスレートが割れて石綿が飛散する危険があり、一概におすすめはできません。雨漏りをしている。すでにアスベスト含有のスレート屋根が割れて破損しているといった場合以外は行う必要がないでしょう。
つづいてカバー工法です。これは、既存の屋根の上に野地板を敷いて新たに屋根を乗せる方法です。
メリットは撤去をしないので、回収時のアスベストの飛散がないことです。デメリットは、屋根が重くなってしまうこと、やはり屋根を新たに葺くので費用がかかるという点です。
最後は塗装での補修になります。他のカラーベスト同様、塗膜で屋根材の表面を覆っていく方法です。
メリットはなんと言っても工期の速さと費用の安価さです。アスベスト含有の屋根材が家についているという不安感はあるでしょうが、非常に強いアスベスト含有スレート屋根材では、欠損の心配が少なく、塗装での補修でも健康被害には問題がありません。
先にも書いたとおり、石綿健康被害の原因の多くはアスベスト含有の塗料を吹き付けて塗装したものです。アスベスト含有のスレート屋根材は非常に強固で、吹付け塗装のように石綿が飛散することはありません。新築時から30年近く時間が経っているお宅も多く、葺き替え工事やカバー工法では費用対効果が期待できないこともあり、弊社では破損の危険のない現場では安全性も確保された塗り替えによる補修をおすすめしています。何が何でもアスベストは撤去!という業者もいるようですが、今後のリフォームや改築計画なども考慮すると、補修は塗り替えを行うのがベストだと考えています。
アスベスト含有のスレート屋根の塗り替え工事についてご紹介します。基本は他のカラーベストや軽量スレート屋根塗装とかわりありません。下塗りと上塗りを行って、表面を保護します。
まず、下塗りです。屋根下地に塗料を浸透させ、補強することと、上塗り剤の密着力を上げる役目があります。
下塗りは2回行いました。浸透性のある下塗り剤をしっかり塗り込んで屋根を補強します。
今回の現場では『サーモテックシーラー』という遮熱塗料を使用しました。屋根は直射日光がずっとあたり、夏は非常に高い表面温度になっていきます。紫外線によって屋根材が傷んでいくので、原因となる日光を反射させることによって屋根を守っていきます。
下塗りが終わったら上塗りを行います。
上塗りには『スーパーシャネツサーモF』というこちらも遮熱塗料を使用しました。屋根の表面温度は真夏には70℃近くにもなると言われています。熱を持った屋根材によって2階はすごく熱くなって冷房効率も下がってしまいます。猛暑酷暑と近年夏の最高気温は上がるばかりなので、しっかり暑さ対策をすることをおすすめしています。
上塗りも2回行います。塗り残しのないようにしっかり丁寧な施工を心がけます。
こうして塗装によるアスベストのカバーができました。塗装による補修のため10年ごとのメンテナンスが必要ですが、アスベスト含有の屋根材が廃止されてから時間が経つため、この塗替えが最後というお宅もあるのではないでしょうか?塗装での補修も健康被害には問題ない!という点を覚えていただき、補修の参考にしていただければと思います。