ビフォーアフター

【工事の状況】
瓦屋根とリシン吹付が特徴の築24年になる和風住宅です。前回の塗装工事から10年以上が経過しているので、外壁にできたひび割れが気になっている状態でした。現場調査・洗浄・外壁の補修まで終わり軒天・破風板・外壁塗装をおこないます。詳しい施工のようすをご覧ください。

軒天・破風板の下塗り

軒天（のきてん）は木目を生かすため、下塗りにUVクリヤープライマーを使用します。この塗料は、２液型の塗料と呼ばれる主剤と硬化剤２つの材料を合わせて使用する塗料です。

破風板（はふいた）の下塗りをおこないます。破風板も軒天と同じUVクリヤープライマーを使用します。
２液型の塗料は、一般的に硬化するまでの時間が早いので、作業時間を短く、耐久性が高く丈夫な塗膜を形成することができます。

軒天・破風板の上塗り

左の写真は、無機UVクリヤーコートをローラーで塗り広げているようすです。右は上塗りが終わった軒天の写真です。上塗りの作業中からツヤがでて、景色を反射してしているように見えますね。軒天も破風板も木目を生かし、光沢のある塗膜が完成しました。

破風板も同じようにローラーを使用し塗っていきます。破風板には横樋（軒に平行に取り付けた雨樋）が設置してあるので、塗り難い場所すが、塗り残しがないように細かい部分も丁寧に作業をおこないます。

外壁の下塗り開始

ホワイトフィーラーAという塗料を使用します。フィーラーとは、一般的に下地の表面を均す「下地調整材」をフィーラーといいます。今回使用する塗料、ホワイトフィーラーAは微弾性フィラーという種類です。
シーラーという塗料の上塗りと下塗りの密着性を高める・塗料の吸い込みむらをなくす・下地補強などの特徴も兼ね備えています。
右の写真はダメ込みの作業のようすです。ダメとは「駄目」のことで、施工不良のことを意味しています。駄目（施工不良）が出ないように「塗り込む」から「ダメ込み」と呼ばれています。

製造元であるアステックペイントでは「下地の軽微なひび割れなどへの目つぶし効果に優れた塗料」として紹介されています。ホワイトフィーラーを塗ることで平らで滑らかな状態にするいうことです。
ボテっとした重みのある塗料を、ローラーを使用しながら塗り広げていきます。右の写真は、下塗りが完了した外壁のようすです。

外壁の上塗り開始

左の写真は、上塗りに使用するのは超低汚染リファインです。この塗料は２液型という塗料です。この超低汚染リファインの特徴は、紫外線で分解されない無機質という成分が配合されていることです。
無機成分の配合がないこれまでの塗料は紫外線で分解されてしまうので、塗装をおこなって時間が経つと、塗膜の内部に隙間ができてしまっていました。その隙間に汚れが入りこんでしまうのです。
この超低汚染リファインは、無機質が入ったことにより、紫外線で分解されないので、塗膜の中が密の状態を維持することが可能になりました。緻密になった塗膜のおかげで、汚れが付きにくくなります。また、塗膜の表面が親水性の高いので、汚れが雨で流れ落ちやすくなりました。
右の写真は、１回目の上塗り作業のようすです。

塗装はの基本的な流れは下塗りをおこない、上塗り１回目（中塗り）、上塗り２回目（上塗り）と３回の工程があります。外壁状態に応じた塗装をおこないます。
こちらは、２回目の上塗りのようすです。高機能である上塗りの塗料を２回塗り重ねることで丈夫な塗膜をつくることができます。

樋の塗装をおこないます

使用する塗料と１回目の上塗りのようすです。フッ素ＵＶコート溶剤を使用し雨樋の塗装をおこないます。フッ素ＵＶコート溶剤は柔軟性が高いので割れにくく丈夫な塗膜を作ることができます。また、この塗膜は紫外線に強く、風雨に強いのでキレイな状態を維持できます。

塗料に関するの規定

塗料には機能を充分に発揮させるために守らなければならない「規定」がたくさんあります。いくつか紹介したいと思います。
・塗料の塗布量
・２液型では撹拌する時間
・使用期限
・乾燥時間
などが決められています。正しく撹拌させ、正しい量を塗り、乾燥させなければ高性能塗料も本来の機能は発発揮できないのです。使用期限が切れた塗料では性能が失われている可能性があるのです。
ただ塗るのではなく、塗料に関するルールを守り、塗装後の約10年が快適に過ごせるように心掛けています！

今回は軒天と破風板・外壁の塗装をおこないました。
軒天は湿気が溜まりやすいところなので、カビや苔が発生しやすい場所です。カビや苔は、軒天の劣化に繋がり、放置してしまうと弱った部分から野生動物が浸入したり、蜂が巣を作ってしまう、動物被害の原因にもなります。
外壁を触ると手に粉が付きませんか？軒天が汚れていませんか？そんな症状は外壁塗装の時期を迎えた証です。

街の塗装やさん・取手店の街の外壁塗装やさんでは
現在、見積もり書・点検・調査報告書の作成を無料でおこなっております。
お気軽にご相談ください！

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前回の施工のようす
工程１
土浦市で現場調査をおこない外壁の温度を可視化、ひび割れの補修をおこないました

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工程３
土浦市で和風住宅の塗装工事、金属部分はサーモテックメタルプライマーを使いサビ止めを塗布しました

工程４
土浦市・木製の丸柱の染み抜きと防腐剤の塗布、石の階段にはシーリング打ち込みをおこないました