街の外壁塗装やさん取手店
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家のメンテナンス・補修をおこなう際にとても重要になってくるのが、使われている建築材です。家には塩化ビニル樹脂、木材、金属……などとたくさんの材質のものでできています。材質や材料によってメンテナンスの方法や耐用年数が変わってきてしまうのです。劣化のサインを見逃さないためにも、ご自宅の家の材料がどんなものなのか、チェックしていきましょう。
今回の記事では外壁についてご紹介します。特に日本の住宅でよく使われている3種類の外壁素材について見ていきましょう。この記事に使用しました写真は、街の外壁塗装やさん 取手店 が施工いたしましたつくば市の現場のものになります。
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まず、古くより日本で普及していた塗り壁について見ていきます。塗り壁とは、家屋の骨組みの間を、土やコンクリートなどでできた壁材を直接塗ることで成形した外壁になります。土壁、漆喰など複数種類がありますが、今回は特に多く普及している『モルタル壁』についてご紹介します。
モルタルとはセメントに砂と水を混ぜたものを指します。それを、家屋の骨組みに直接塗って壁を成形したものがモルタル壁です。モルタル自体には防水性能がないため、リシンやスタッコといった防水性を持った仕上げ剤を吹き付けて外壁表面を保護していきます。特に、リシン仕上げと呼ばれる、表面が粒上の塗膜に覆われた仕上げ方が広く普及されていました。
モルタル塗りの外壁は、サイディングボードが普及しだす1990年代以前は一番多く施工されたとも言われています。
リシン仕上げのモルタル壁です。表面の凹凸の意匠が特徴的です。
モルタル壁のメリットは大きく3つ上げることができます。
■耐久性がある■防水性能が高い■温かみのあるデザイン
ひとつひとつ詳しく見ていきましょう!
まず、モルタル外壁の耐久性についてです。砂やセメントといった無機質の不燃材料を使用していることから、腐食することもなく、また燃えにくい耐火性能がたかくなっています。また、モルタルがアルカリ性という性質があるため、壁を支える下地の鉄筋が錆びにくくなっています。
モルタル外壁は塗り壁なので、サイディングボードなどにある継ぎ目が存在しません。隙間があるとそこから雨水が浸入し雨漏りの原因になってしまいます。しかしそもそも継ぎ目のないモルタル外壁は、雨水が浸入してくることがありません。
塗り壁は、大工さんや工務店の職人ではなく専門の左官が施工を行います。人の手を使った作業になるので、ふたつとないとても温かみのある仕上がりなります。
■クラック(ひび割れがおきやすい)■費用が高い
このふたつがモルタル壁の大きなデメリットです。メンテナンスにかかわる部分ですね。詳しくは以下をご覧ください。
モルタル壁は耐用年数が30年以上ととても耐久性の高い外壁材です。しかし、骨組みに直接塗ってあるので伸縮性にかけており、湿気や気温などで外壁にクラックと呼ばれるひび割れが起きやすいのも特徴です。
クラックが発生したモルタル壁の様子です。
**0.3mm以上のクラックは構造クラックと呼ばれ、専門的な補修を行わないと家屋全体の歪みに繋がりかねません。特にクラックが発生しやすいモルタル外壁は、しっかりとメンテナンスが必要です。
左官職人の手でひとつひとつ施工されているモルタル壁は、サイディングボードを使用した外壁に比べ費用がかかってしまいます。モルタル壁、というのは高級住宅というひとつのステイタスでもあったようです。
続いて サイディング外壁 についてご紹介します。
サイディング外壁とは、外壁用の板状の建築材のことです。金属、樹脂、木質、窯業など様々な材質でできています。塗り壁にかわり高度経済成長期から使われだした建材です。現在では新築家屋の約8割がサイディング外壁を採用しているとも言われています。色味や意匠を細かく選べるといった特徴があります。
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今回は特に人気の金属サイディングと窯業系サイディングについてご説明します。
金属サイディングは、アルミニウムやステンレス、ガルバリウム鋼板などの金属板を塗装、成形して作られた外壁材です。アイジーサイディング(アイジー工業)、センターサイディング(ニチハ)などの製品が有名です。
金属サイディングのメリットとしては以下のことがあげられます。
■断熱性、遮音性がある
■軽量である■凍害、寒冷地に強い
金属サイディングは断熱材が標準として裏打ちされているため、断熱性、遮音性なども持ち合わせています。
金属サイディングの大きなメリットとして、軽量であるということが挙げられます。非常に軽い金属でできているため、既存の外壁が塗装などで補修が不可能なほどに劣化していても、カバー工法という方法で補修することができます。
モルタルや窯業系サイディングでは耐えきれない気温差や寒さにも、金属サイディングは耐えることができます。これは金属の持つ熱に対しての収縮性の強さのおかげです。
金属サイディングのデメリットはやはり
塩害、サビに弱いこと
でしょう。金属という材質なので仕方がありませんが、塩害による腐食、サビが一番の弱点です。サビが発生する前に塗装などでしっかりメンテナンスをしていかなくてはいけません。
現在の外壁材の約7割を占めているのが窯業系サイディングです。窯業系サイディングとは、セメントに繊維質をまぜて焼き上げたサイディングボードです。モルタル塗りの壁に比べ比較的安価で工期も短いことから30年ほど前から普及した建材です。特にモエンシリーズ(ニチハ)が人気です。
窯業系サイディングのメリットは以下の通りです。
■地震、火災に強い■豊富なデザイン性
窯業系サイディングが注目されだしたのは1995年(平成7年)に起きた阪神淡路大震災のあとだと言われています。地震の揺れでも剥離しにくく、燃えにくい不燃、耐火素材で作られた窯業系サイディングを選択するハウスメーカーが増えていきました。
なんと言っても窯業系サイディングの強みは豊富なデザイン性です。レンガ、タイル調から木目風と様々なデザイン、色味を選ぶことができ、自分の思う通りの家をデザインすることが可能です。
一見石造りのようですが、サイディングボードを使用しています。
窯業系サイディングのデメリット(弱点)は
防水性能の弱さ
が一番に挙げられます。
窯業系サイディングの防水性能は、サイディングボードの表面の塗装に依っています。紫外線や日光で塗膜が劣化してしまうと、防水性能が一気に落ち雨漏りなどのトラブルが発生しやすくなっています。
スコープで外壁表面を覗いた様子です。劣化して塗膜がボロボロになってしまっています。
また、窯業系サイディングの防水機能で一番の弱点は、サイディングボード同士の隙間を埋めるコーキング剤です。サイディングボードの塗膜表面は10年ほどで劣化がはじまると言われていますが、コーキング剤は耐用年数が5年と著しく短くなっています。
コーキング剤は劣化すると、硬化して剥離がはじまってしまいます。そこから生まれた隙間に雨水が浸入して雨漏りを引き起こすこともあります。表面塗膜の塗替え以外にコーキング剤の打ち替えを行う必要があるのが、窯業系サイディングのデメリットです。
塗り壁、サイディングボードにしても定期的なメンテナンスを行わなくては、美しい家を保つことは難しいです。木造建築の場合、外壁サイディングをした家屋の耐用年数は20年、モルタル塗りの外壁の場合は30年以上とも言われています。しかし、これは定期的なメンテナンスを行って外壁を新品同様の状態のまま保つ、という条件のもとの試算です。サイディングボードにしろモルタル壁にしろ、表面の塗装は約10年ほどで劣化が出てきてしまうので、是非とも10年後とのメンテナンスをおすすめしています。
ご自宅の外壁の劣化の状態がわからない……と思ったときは、是非外壁を素手で触ってみてください。もし、触れた手のひらが真っ白に汚れた場合はメンテナンスが必要な状態です!これは『チョーキング現象』と呼ばれる劣化のサインです!塗膜の表面が劣化で粉状になってしまい、防水性能などが低下してしまっている状態です。ご自宅の外壁がこのような状態になっていたら、是非お気軽にご相談ください(^o^)