ビフォーアフター

現場調査！

築19年の平屋一戸建ての屋根塗装のご依頼を受けました。
外壁は特に傷みもなく、お客さまのご要望どおり、屋根塗装のみ施工していきます。

屋根材にはモニエル瓦が葺かれています。傷みが激しいので、複数回下塗りをしなくてはいけないでしょう。
表面の塗膜が剥げて下地がむき出しになっています！

モニエル瓦って何？

モニエル瓦は乾式コンクリート瓦とも呼ばれる瓦の一種です。
固めたコンクリート瓦の上から、セメント着色とクリア塗膜を持ったスリラー層でカラー塗装されています。
デザイン性があることと、厚いスリラー層で長期間のメンテナンスが不要と人気な素材でした。
しかし、2010年頃に販売会社が解散したため現在は廃番になっています。

足場設置！

工事に先立ち足場を設置します。
2m以上の高所作業時は足場の設置が義務付けられているため、平屋建ての屋根塗装でも落下防止のために足場を組んでいきます。

塗料の飛散を防ぐため、さらにブルーシートで覆います。

高圧洗浄！

塗装前に屋根を高圧洗浄で汚れを落とします。
雨樋に汚れが溜まっていて排水の邪魔になりそうだったので、掃除します。
雨と一緒にほこりや落ち葉が溜まってしまうので、都度掃除して排水能力が低下しないようにします。

高圧洗浄機で屋根を洗っていきます。

分厚いスリラー層が残っていると塗膜の剥離などにつながるのでしっかりと洗い流します。

屋根下塗り！

モニエルパワーシーラーというモニエル瓦専用の下塗り剤で塗装します。
モニエル瓦に浸透し、内部から瓦を保護する他、上塗り剤が染み込んで色むらになるのを防ぎます。

2回めの下塗りです。
傷みが激しいので複数回下塗りを行って、充分にシーラーを浸透させます。

2回目の下塗りが完了です。
まだむらがあるので、3回塗っていきましょう！

3回目の下塗りです。
瓦が重なった部分もしっかりと塗っていきました。

モニエル瓦が割れているところがあったので、コーキング材で補修します。
すでに廃番になった商品なので、一枚でも欠落してしまったら葺き替え工事になってしまいます。
いまある瓦を上手に長く使っていきましょう！

鉄部防錆塗装！

外壁と屋根の境や、棟などは金属製だったためサビ止めを塗っていきます。

防錆塗装が完了しました！
金属部材は、酸素と結びつくとサビを発生させ、腐食によってボロボロになってしまいます。
サーモテックメタルプライマーの強固なエポキシ樹脂塗膜でしっかりガードします。

雪止めも防錆塗装して作業完了です！
この上から、屋根と同じ上塗り塗料を塗って行きます。

屋根上塗り！

1回目の上塗りです。
スーパーシャネツサーモFという非常に高性能な遮熱塗料を塗っていきます。

1回目の屋根塗装が完了しました。

２回めの上塗りです。
屋根は直射日光を受けて夏の表面温度は７０℃近くまで上昇すると言われています。
屋根が熱くなると、室温も温められ続け、冷房効果が下がるとも言われています。
スーパーシャネツサーモFは非常に高い赤外線反射率を誇り、濃暗色でも表面温度の上昇が抑えられています。
夏過ごしいい家にするために屋根塗装は遮熱塗料を使用していきましょう！

鉄部も、スーパーシャネツサーモFで塗装しました。

屋根塗装が完了しました！
メーカーが指定した平米あたりの塗布量を遵守して施工を行い、美しさはもちろん、遮熱効果がしっかり持続する塗膜を作れました！

足場撤去！

最後に足場を撤去してお客様にお引渡します。

これですべての工事が完了です！

約３週間の工事が完了しました！
モニエル瓦はすでに廃盤になっているため、交換用の屋根材を確保できません。一部が欠落したからそこだけ交換補修、ということができないのです。
一枚でも欠落してしまったら全部葺き替えを行う必要があるため今ある屋根をしっかり保護して長く住める家にしていきましょう！

塗装のご用命は街の外壁塗装やさんに！

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